南アの変異種、ワクチンの効果完全に打ち消す可能性低い=専門家
ロイター / 2021年1月6日 8時1分
南アフリカで最初に見つかった新型コロナウイルス変異種について、専門家は5日、ワクチンの免疫効果を完全に打ち消す可能性は低いとの見方を示した。写真はフランスのナンテールでワクチン接種を受ける人(2021年 ロイター/Benoit Tessier)
[ヨハネスブルク 5日 ロイター] - 南アフリカで最初に見つかった新型コロナウイルス変異種について、専門家は5日、ワクチンの免疫効果を完全に打ち消す可能性は低いとの見方を示した。
英国の科学者らは4日、南アで見つかり世界各地に感染が拡大している変異種について、新型コロナワクチンが効かない可能性への懸念を示した。
変異種の特定で中心的な役割を担った南アのクワズールー・ナタール研究イノベーション・シークエンシング・プラットフォームの感染症専門家、リチャード・レッセルズ氏はロイターに対し、英科学者の懸念について、新たなデータではなく共有された情報に基づいたものだと指摘。「われわれは最初に変異種に関する情報を発表した際、変異のパターンに懸念を示したが、彼らはそれと同じ懸念を表明している」と述べた。
同氏は「われわれがワクチン(の有効性)について懸念を指摘することにやや慎重になっているのは、ワクチンの多くがかなり広範な免疫反応を誘発すると考えられているからだ」と説明。
広範な免疫反応はスパイクタンパク質の1つの部分だけでなく、様々な部分を標的にする可能性があるとし「これらの変異はある程度影響を及ぼす可能性があるものの、ワクチンの効果を完全に打ち消す可能性は非常に低いと考える」と述べた。
南アの研究者らは、これまでの新型コロナウイルスにさらされたことによる自然免疫が新たな変異種への感染に対して効果を示すかどうかなど、変異種の影響について研究している。
レッセルズ氏はこれらの研究について、今週末に暫定結果がまとまる可能性があるとした。
南アの新型コロナ変異種「501Y.V2」は、ヒトの細胞に侵入する際に重要な役割を果たすスパイクと呼ばれる突起状のタンパク質を含め、20以上の変異が確認されている。
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