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カリフォルニア州沖の原油流出、いかりが油送管に接触か 当局が調査

ロイター / 2021年10月5日 11時20分

米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊の沖合で大量の原油が海に流出した問題で、当局は船のいかりが沖合の石油施設のパイプラインにぶつかった可能性について調査を進めている。写真は10月4日、カリフォルニア州ハンティントンビーチで撮影(2021年 ロイター/Mike Blake)

[ハンティントンビーチ(米カリフォルニア州) 4日 ロイター] - 米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊の沖合で大量の原油が海に流出した問題で、当局は船のいかりが沖合の石油施設のパイプラインにぶつかった可能性について調査を進めている。

パイプラインと石油施設は、テキサス州ヒューストンが拠点の石油生産会社アンプリファイ・エナジーの子会社が運営。3000バレル(12万6000ガロン)の原油が太平洋に流出しており、同州南部の海岸には大量の原油が打ち寄せられるとともに鳥や魚の死骸が打ち上げられており、地元当局は海岸を閉鎖して回収作業を行っている。

アンプリファイのマーティン・ウィルシャー最高経営責任者(CEO)は4日の記者会見で、船のいかりがパイプラインにぶつかった可能性はあると述べた。同氏は先に、パイプラインの操業は既に停止し、中に残っていた油は吸い出したと語っていた。同社の株価はこの日、44%急落した。

ロサンゼルスの沖合では最近、港の混雑で入港できずにいるコンテナ船が多数待機していた。米沿岸警備隊はコンテナ船のいかりがパイプラインにぶつかった可能性を調べている。当局者は、コンテナ船がパイプラインの上を通過した可能性はあると述べた。

沿岸警備隊によると、回収作業は油の拡散を抑えるために625メートルのオイルフェンスを張って行われ、3日までに約3150ガロンを回収した。

州南部ハンティントンビーチ市の市長は34平方キロメートルの海域と沿岸部の一部が「石油で覆われている」と述べた。沖合の石油生産施設は市内の海岸から目視できる位置にあり、そうした場所は同州南部で珍しい。

絶滅危惧種を含む鳥類が飛来する地元の湿地帯を含め、環境への影響も懸念されている。

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