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マネタリーベース、12月平残は657兆円 伸び率の縮小続く=日銀

ロイター / 2022年1月5日 9時29分

 日銀が1月5日発表した2021年12月のマネタリーベースの平均残高は前年比8.3%増の657兆0831億円となった。2011年8月、都内で撮影(2022年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 5日 ロイター] - 日銀が5日発表した2021年12月のマネタリーベースの平均残高は前年比8.3%増の657兆0831億円となった。金融緩和の継続で高水準を維持しているものの、新型コロナウイルス対応で金融機関向けのコロナオペが導入された20年の反動が続き、伸び率は20年6月以来の低水準となった。

平均残高の内訳は、日銀当座預金が同9.7%増の532兆4203億円で前月より減少。こちらも20年6月以来の低い伸びとなった。紙幣は同3.1%増の119兆5994億円、貨幣は同0.4%増の5兆0634億円だった。

12月末のマネタリーベース残高は670兆0674億円と前月末より増え、過去最高を更新。日銀当座預金は543兆0418億円でこちらも過去最高となった。

マネタリーベースは、市中に出回っている現金と金融機関が日銀に預けている当座預金の合計値で、日銀が供給する通貨を表す。

(和田崇彦)

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