南太平洋バヌアツ、新首相が豪との安保協定見直しへ＝ＡＢＣ

Alasdair Pal

[シドニー ５日 ロイター] - 南太平洋の島国バヌアツで首相に返り咲いたキルマン氏は、前政権がオーストラリアとの間で結んだ安全保障協定を見直す方針を示した。豪国営放送ＡＢＣが５日に報じた。

親欧米派のカルサカウ首相の不信任案可決が４日に確定し、議会は新しい首相に元首相で人民進歩党（ＰＰＰ）党首のキルマン氏を選出した。

カルサカウ氏の不信任案が可決した主な理由はオーストラリアとの安全保障協定で、昨年１２月にカルサカウ氏が同協定に署名したことに野党は「中立が損なわれる」と反発し、不信任決議案を提出していた。

キルマン氏はＡＢＣとのインタビューで、この協定が議会で批准される可能性は低いと指摘。バヌアツの利益になるかどうか不明だとして、協定を再検討する考えを示した。インタビュー内容がＸ（旧ツイッター）に投稿された。