仮想通貨FTX創業者の裁判、破綻原因巡り弁護士と検察が応酬
ロイター / 2023年10月5日 12時32分
10月4日、暗号資産(仮想通貨)交換業大手FTXトレーディングの創業者で詐欺罪などに問われた前最高経営責任者(CEO)のサム・バンクマンフリード被告(写真)の裁判は冒頭陳述が行われた。写真はニューヨークで7月撮影(2023年 ロイター/Amr Alfiky)
Luc Cohen Jody Godoy
[ニューヨーク 4日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)交換業大手FTXトレーディングの創業者で詐欺罪などに問われた前最高経営責任者(CEO)のサム・バンクマンフリード被告の裁判は4日に冒頭陳述が行われた。
FTX破綻の原因が被告による大掛かりな詐欺行為によるものか、単なる経営上の判断ミスによるものかを巡り、被告側弁護士と検察が激しい応酬を繰り広げた。
被告側弁護士のマーク・コーヘン氏は、米マサチューセッツ工科大(MIT)で学位を取った被告は「数学オタク」であり、FTX立ち上げのリスク管理を見落としただけで、顧客の資金を盗んでいないと主張。被告自身が保有する投資会社アラメダ・リサーチにFTXから融資が行われたことは認めたが、被告はこの融資は承認されたもので、担保が付いていると「当然のように思い込んでいた」と訴えた。FTXが急成長したため、こうしたリスク管理など経営の重要な側面の一部が見過ごされたという言い分だ。
一方、検察官のサーン・レーン氏は、被告は疑いを持たないFTXの顧客から100億ドル余りを奪い、昨年5月から6月にかけて仮想通貨に対するアラメダの高リスク投資で損失が発生し始めると投資額を大幅に引き上げたと指摘した。
さらに「全ては嘘の上に成り立っていた。被告は自分の会社であるFTXを使って大規模な詐欺を働いた。自分の帝国を築くために使った資金はFTXの顧客から盗んだものだった」と非難した。
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