「完全勝利」まで戦闘継続とイスラエル首相、ハマス戦闘員半数以上死傷か

イスラエルのネタニヤフ首相は５日、イスラエル軍がイスラム組織ハマスの戦闘員の半数以上を死傷させたとし、「完全勝利」まで戦いを続けると言明した。ガザで１月撮影。撮影（２０２４年　ロイター/Ronen Zvulun）

［ドーハ／リヤド　５日　ロイター］ - イスラエルのネタニヤフ首相は５日、イスラエル軍がイスラム組織ハマスの戦闘員の半数以上を死傷させたとし、「完全勝利」まで戦いを続けると言明した。

これに対しハマス高官は、ネタニヤフ首相がハマスの抵抗に直面する中、「妄想じみた勝利を収めるゲームをしている」と述べ、ネタニヤフ氏の主張を退けた。

エジプトやカタールなど４カ国が提示した休戦案を巡っては、ネタニヤフ首相はまた休戦案について、ハマスの戦闘員が逃走を続けているのであれば、戦闘休止は一時的なものになるという認識を示し、ハマス側はイスラエルがガザから撤退して戦争を終わらせるという保証が得られない限り、休戦合意や人質解放はしないとしている。

ハマスの指導者ハニヤ氏は休戦案について協議するため、エジプトのカイロに向かうと述べていたが、まだ姿を見せていないという。

パレスチナ当局者はロイターに対し、ハマス側は「すぐに」に回答する可能性がある半面、ネタニヤフ首相に譲歩を促すかどうかは中東歴訪中のブリンケン米国務長官次第と語った。

ブリンケン長官は５日、サウジアラビアに到着し、事実上の最高権力者ムハンマド皇太子と会談。この後エジプト、カタール、イスラエルを訪問し、エジプトとカタールが仲介する人質解放協議などの進展を目指す。