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午前の日経平均は続落、一時490円超安 円高進行が重し

ロイター / 2024年6月5日 11時55分

 6月5日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比309円86銭安の3万8527円60銭と続落した。写真は都内にある東京証券取引所で2015年8月撮影(2024 ロイター/Yuya Shino)

Hiroko Hamada

[東京 5日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比309円86銭安の3万8527円60銭と続落した。米金利低下に伴う円高進行が重しとなり、輸出株や主力銘柄が売られた。下げ幅は490円を超える場面もあったが、売り一巡後は下げ渋る展開となった。

日経平均は前営業日比183円安と軟調にスタート。寄り付き後も下げ幅を広げ、前場中盤に一時、3万8343円98銭まで値下がりする場面があった。一方、売りが一巡した後は下げ幅を縮小し、3万8500円台を中心に小動きとなった。朝方のドルは154円後半で推移していたが、前引けにかけては155円前半と円安方向に進んでおり、相場を下支えした。

国内金利の低下を受けて保険の売りが目立ったが、不動産はしっかりだった。

厚生労働省が5日に公表した4月の毎月勤労統計(速報)によると、実質賃金は前年比0.7%減少し、25カ月連続の前年割れとなった。賃上げに加え物価上昇率が縮小したことにより、賃金の減少幅は3月の2.1%よりは小さくなった。

市場では「物価と賃金の好循環に加えて、消費の回復がみられるかが注目される」(国内証券・ストラテジスト)との声が聞かれた。

GCIアセットマネジメントのポートフォリオマネージャー・池田隆政氏は、日本株の動向について「為替円高が進行するとリバランスの売りが出やすく、短期的には円高進行が相場の重しとなる局面がありそうだ」と指摘した。足元の日経平均は3万8000円台を中心にボックス圏の動きが続いており、「来週の日米の金融政策イベント後に次の方向性を見極める展開となりそうだ」(池田氏)という。

TOPIXは1.16%安の2755.24ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆3978億2400万円だった。東証33業種では、不動産、医薬品、電気・ガスなど6業種が値上がり。保険、海運、鉱業など27業種は値下がりした。

個別では、指数寄与度の大きい東京エレクトロン、アドバンテストが軟調。ファーストリテイリングは小幅高だった。自動車株は値下がりし、トヨタ自動車、ホンダがそれぞれ2%超安、スズキが1%超安だった。ニトリホールディングス、三井不動産はしっかり。

グロース市場に新規上場したアストロスケールホールディングスは公開価格を50.7%上回る1281円で初値を付けた。

プライム市場の騰落数は、値上がり430銘柄(26%)に対し、値下がりが1164銘柄(70%)、変わらずが54銘柄(3%)だった。

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