オープンＡＩ、昨年のハッカー攻撃で技術の詳細盗まれる＝ＮＹＴ紙

　７月４日、米紙ニューヨーク・タイムズは対話型人工知能（ＡＩ）「チャットＧＰＴ」を手がける米新興企業オープンＡＩの内部メッセージングシステムに昨年、ハッカーがアクセスして同社のＡＩ技術の設計に関する詳細を盗んだと報じた。１月撮影（２０２４年　ロイター/Dado Ruvic）

[４日 ロイター] - 米紙ニューヨーク・タイムズは４日、対話型人工知能（ＡＩ）「チャットＧＰＴ」を手がける米新興企業オープンＡＩの内部メッセージングシステムに昨年、ハッカーがアクセスして同社のＡＩ技術の設計に関する詳細を盗んだと報じた。

同紙が消息筋２人の話として伝えたところでは、ハッカーは、従業員が最新技術について語り合うオンラインフォーラムから情報を抜き取った。ただ、オープンＡＩがＡＩを構築、保管しているシステムには侵入していないという。

同紙によると、オープンＡＩの幹部らは、昨年４月の全社員会議とハッカー攻撃に関する社内委員会でこの件を報告したが、顧客や提携企業の情報は盗まれていなかったため社外には公表しないことを決めた。

幹部らはまた、ハッカーは個人で外国政府との関係も認められないため、この件は国家安全保障上の脅威に当たらないと判断。連邦政府の法執行機関には報告しなかったという。