米、自動運転車で中国製ソフト禁止提案へ 数週間内に＝関係筋

米商務省が自動運転車やコネクテッドカー（つながる車）への中国製ソフトウエア搭載禁止を数週間内に提案する見通しだと、複数の関係筋が明らかにした。写真は２０２２年１月、ワシントンの商務省前で撮影（２０２４年　ロイター／Joshua Roberts）

David Shepardson

[ワシントン ４日 ロイター] - 米商務省が自動運転車やコネクテッドカー（つながる車）への中国製ソフトウエア搭載禁止を数週間内に提案する見通しだと、複数の関係筋が明らかにした。

米国内でレベル３以上の自動運転車への中国製ソフト搭載を禁止する案を示す方針で、中国企業が生産した自動運転車の路上試験を米国で行うことも禁止する効果を持つという。

また、中国が開発した高度無線通信モジュールを搭載した車両についても米国内の路上での禁止を提案する方針だ。

自動車メーカーや部品メーカーはつながる車や高度な自動運転車に搭載されたソフトが中国など「懸念される外国企業」で開発されたものでないことを確認する必要があるという。

商務省報道官は４日、つながる車の「コネクテッド技術に関連した安全保障リスクを懸念している」とした上で、「車両内で懸念される特定のシステムに焦点を当てた」規則案を発表する方針を示した。

国務省によると、同省とホワイトハウスは７月３１日、つながる車に関する安保リスクに共同で対処するため、同盟国や業界幹部との会合を開いた。関係筋によれば、その際に当局者が規則案の詳細を明らかにした。

会合にはオーストラリア、カナダ、欧州連合（ＥＵ）、ドイツ、インド、日本、韓国、スペイン、英国の当局者らが参加したという。