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原油先物、8カ月ぶり安値近辺 米景気後退を警戒

ロイター / 2024年8月5日 10時25分

 5日、原油先物は8カ月ぶりの安値近辺で推移している。フランス・トリゲールで6月14日撮影(2024年 ロイター/Benoit Tessier)

Florence Tan

[シンガポール 5日 ロイター] - 原油先物は5日、8カ月ぶりの安値近辺で推移している。世界最大の原油消費国である米国の景気後退(リセッション)への警戒感が高まっている一方、中東情勢の緊迫化で供給に影響が出るとの見方が広がっている。

0035GMT(日本時間午前9時35分)時点で北海ブレント先物は0.04ドル(0.1%)安の1バレル=76.77ドル。米WTI先物は0.13ドル(0.2%)安の73.39ドル。

パレスチナ当局によると、イスラエル軍は4日、パレスチナ自治区ガザの学校2校を空爆し、少なくとも30人が死亡した。

オーストラリア・アンド・ニュージーランド銀行(ANZ)のアナリストは「ガザ紛争が激化すれば、原油輸出に影響が出る可能性がある」とメモで述べた。

米エネルギーサービス会社ベーカー・ヒューズの週間データ(2日までの週)によると、国内石油・天然ガス掘削リグ稼働数は前週比3基減の586基となった。減少は3週ぶり。

世界的な景気回復の鈍化により燃料消費が落ち込むとの懸念から、原油価格は下落。石油需要の伸びに最大の貢献をしている中国でのディーゼル燃料消費の落ち込みも原油相場を圧迫している。

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