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パキスタンのカーン元首相、政権復帰なら軍との関係再構築に意欲

ロイター / 2024年8月5日 13時44分

パキスタンで汚職や国家機密漏洩などの罪による禁錮刑で収監中のカーン元首相は、今後釈放されて権力の座に戻った場合、軍との関係を再構築することに「弊害はない」との見方を示した。写真は2023年3月撮影(2024年 ロイター/Akhtar Soomro)

[イスラマバード 4日 ロイター] - パキスタンで汚職や国家機密漏洩などの罪による禁錮刑で収監中のカーン元首相は、今後釈放されて権力の座に戻った場合、軍との関係を再構築することに「弊害はない」との見方を示した。ロイターからの質問に対し、自身のメディア・法務担当チームを介して書面で回答した。

カーン氏は軍上層部との関係が悪化した後で失脚し、その背景には政治的動機があったと批判。一方で軍が組織として関与したのではなく、特定の人物に責任があるとも一貫して主張している。

こうした中でカーン氏は書面で「パキスタンの地政学的位置や軍が民間セクターで果たしている大きな役割を踏まえれば、軍との素晴らしい関係を築けないのは愚かなことだろう。われわれは自国の兵士と軍を誇りに思っている」と述べた。

カーン氏は7月31日、「クリーンで透明な」選挙を行い、自身の支持者らに対する「でっち上げ」の訴追を取り下げられないか、軍に「条件付きの協議」を申し入れている。ただ今回の書面で具体的な要望は明らかにしていない。

同氏は米国についても失脚に加担したと唱えていたが、書面ではもはや「わだかまり」はないと表明した。

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