米ＥＶルーシッド、サウジＰＩＦが新たに最大15億ドル出資へ

　５日、米新興電気自動車（ＥＶ）メーカー、ルーシッド・グループは、筆頭株主でサウジアラビア政府系ファンドのパブリック・インベストメント・ファンド（ＰＩＦ）から新たに最大１５億ドルの出資を受けると発表した。カリフォルニア州ニューアークで２０２３年１１月撮影（２０２４年　ロイター/Abhirup Roy）

［５日　ロイター］ - 米新興電気自動車（ＥＶ）メーカー、ルーシッド・グループは５日、筆頭株主でサウジアラビア政府系ファンドのパブリック・インベストメント・ファンド（ＰＩＦ）から新たに最大１５億ドルの出資を受けると発表した。

ＰＩＦはルーシッドの株式約６０％を保有している。

ピーター・ローリンソン最高経営責任者（ＣＥＯ）はロイターに、ＰＩＦからの資金をスポーツタイプ多目的車（ＳＵＶ）「グラビティ」の生産設備や、サウジに年間１５万台の生産能力を備えた工場を建設することなどに振り向ける方針を明らかにした。

ルーシッドの第２・四半期売上高は２億００６０万ドルで、ＬＳＥＧのデータに基づくアナリスト予想の１億９２１０万ドルを上回った。値下げによる高級セダンの販売増加が寄与した。

調整後１株損益は０．２９ドルの赤字で、赤字幅はアナリスト予想の０．２７ドルよりも大きくなった。

第２・四半期の納車台数は過去最高の２３９４台で、市場予想を超えた。

６月末の現金および流動性資産保有高は１３億５０００万ドル。昨年末は１３億７０００万ドルだった。