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米、ガザ停戦交渉で新提案の策定加速 対立点の打開探る=関係筋

ロイター / 2024年9月5日 9時35分

 9月4日、バイデン米政権がパレスチナ自治区ガザの停戦と人質解放に向けた新たな案を近く示すために作業を加速させていることが、米政府当局者やエジプト治安筋などの話で分かった。写真は破壊された建物とイスラエル軍の戦車。7月、ガザ南部で代表撮影(2024年 ロイター)

Steve Holland Jonathan Landay Andrew Mills Ahmed Mohamed Hassan

[ワシントン/ドーハ/カイロ 4日 ロイター] - バイデン米政権がパレスチナ自治区ガザの停戦と人質解放に向けた新たな案を近く示すために作業を加速させていることが、米政府当局者やエジプト治安筋などの話で分かった。

米政権の高官は4日、記者団に、米、カタール、エジプトを仲介役とする停戦交渉では大部分について合意に達しているが、交渉参加国は2つの主要な対立点について打開を探っていると語った。

一つはイスラエルがガザとエジプトの境界地帯「フィラデルフィ回廊」に軍の駐留継続を求めていることで、もう一つはイスラム組織ハマスとイスラエルの人質交換に含まれることになる特定の個人の問題だ。

フィラデルフィ回廊を巡っては、サウジアラビアなどアラブ5カ国とパレスチナ自治政府が3日、イスラエル軍の駐留要求に反対を表明した。エジプト、トルコも同様の立場だ。

米国が5月に示した3段階の停戦案はイスラエル軍が第1段階でガザの人口密集地から撤収するとした。米政権高官によると、フィラデルフィ回廊が人口密集地に該当するかどうかが争点になっているという。

米作業チームは同回廊の中でイスラエル軍の撤退が必要な区域と駐留継続が可能な区域を検討しているという。

イスラエルのネタニヤフ首相は4日、同回廊がハマスの生命線として利用されることがないことが保証される場合にのみ、ガザでの恒久的な停戦に同意すると述べた。

米政府当局者は「仲介役は難しい立場に立たされた。イスラエルがフィラデルフィ回廊に駐留するなら、エジプトもハマスもいかなる停戦協定に同意することはない」と語った。

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