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午前の日経平均は続落、米株安や円高で 日銀幹部発言受けて不安定

ロイター / 2024年9月5日 12時20分

 9月5日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比130円17銭安の3万6917円44銭と、続落した。写真は都内にある東京証券取引所で2020年10月撮影(2024 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 5日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比130円17銭安の3万6917円44銭と、続落した。ドル安/円高基調や前日の米ハイテク株安を嫌気する動きが広がった。日銀の高田創審議委員の金融経済懇談会でのあいさつが始まるとプラス圏に浮上する場面もみられたが、再びマイナス圏に転落し、不安定な値動きとなった。東証株価指数(TOPIX)はプラス圏で引けた。

日経平均は511円安で寄り付いた後、間もなく688円安の3万6359円23銭で安値をつけた。その後は下げ幅を縮小しプラス圏に浮上し、心理的節目の3万7000円を回復。高田審議委員の「8月前半に株式・為替相場の大幅な変動が生じた影響が残存するだけに、当面はその動向を注視し影響を見極める必要がある」との発言が伝わると、日経平均はドル/円が円安に振れる中で一時プラスに浮上したが、為替が不安定な中でマイナス圏に押し返された。

ニッセイ基礎研究所のニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストは「植田総裁の発言よりはかなりハト派な印象を受ける」と話す。内田真一副総裁の発言を踏襲した形だとして「急ピッチな利上げに慎重な姿勢を重ねて示しており、一部にくすぶっていた早期追加利上げへの警戒感が和らいだのではないか」(井出氏)という。

そのほか、市場では「米国景気の後退懸念が意識される中、週末に8月の雇用統計を控えているため、押し目を買う動きにはなかなかなりづらい」(国内証券ストラテジスト)との声もあった。

TOPIXは0.39%高の2643.83ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆0670億円。東証33業種では、値上がりは倉庫・運輸関連、ゴム製品、証券、陸運など26業種、値下がりは保険、医薬品など7業種だった。

主力株は、指数寄与度の高いファーストリテイリングが3%超安、半導体関連株は東京エレクトロン、アドバンテストが2%超安となるなど、総じて軟調だった。半面、三菱倉庫、ジーエス・ユアサ コーポレーション、花王は4─5%超高としっかりだった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1299銘柄(78%)、値下がりは310銘柄(18%)、変わらずは36銘柄(2%)だった。

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