マスク氏とX、米大統領選偽情報の発信地=専門家
ロイター / 2024年11月5日 14時4分
11月4日、米実業家イーロン・マスク氏(写真)が自身のソーシャルメディア「X」に投稿した米大統領選に関する偽情報や誤解を招く情報が、今年20億回閲覧されるなど、Xが偽情報の発信地となっていることが、非営利団体「センター・フォー・カウンタリング・デジタル・ヘイト(CCDH)」の調べで分かった。写真は10月、ニューヨークで撮影(2024年 ロイター/Carlos Barria)
Kanishka Singh Sheila Dang
[ワシントン 4日 ロイター] - 米実業家イーロン・マスク氏が自身のソーシャルメディア「X」に投稿した米大統領選に関する偽情報や誤解を招く情報が、今年20億回閲覧されるなど、Xが偽情報の発信地となっていることが、非営利団体「センター・フォー・カウンタリング・デジタル・ヘイト(CCDH)」の調べで分かった。
選挙と偽情報の専門家らが4日語ったところでは、選挙結果を左右しそうな7つの激戦州における偽情報の拡散でも、Xが中心的な役割を担っている。
Xの広報担当者は、ユーザーが投稿に追加的な文脈を加えることができる同社のコミュニティノート機能は、投稿に従来の警告フラグを付けるよりも、誤解を招くような内容を見分けるのに効果的だと説明した。
マスク氏は大統領選で共和党候補のトランプ前大統領への支持を表明している。
マスク氏のフォロワー数は約2億0300万人に上る。カーネギー・メロン大学のコンピューターサイエンス教授、キャスリーン・カーリー氏によると、マスク氏の投稿は他のソーシャルメディアやメッセージプラットフォームでも拡散されることがあり、「Xはプラットフォーム間の導管になっている」という。
今年のマスク氏による投稿のうち、少なくとも87本はファクトチェック組織によって虚偽もしくは誤解を招く内容だとの評価を下されているが、CCDHの報告によるとこれらの閲覧回数は20億回に上った。
また、激戦州ペンシルベニアでは、不完全な有権者登録フォームを例示して注意を促している選挙管理者の様子を、選挙干渉の一例であるかのように見せる虚偽の投稿を一部のXユーザーが行った。これは政府の説明責任と投票権を推進する超党派組織コモン・コーズの幹部が明らかにした。
人工知能(AI)を使ってオンラインの偽情報を追跡している企業、サイアブラは4日、フォロワー11万7000人を抱えるXのアカウントが、ペンシルベニア州でトランプ氏への郵便投票が破棄されていることを示す偽動画の拡散において主要な役割を果たしていると指摘した。
これに対し、Xの広報担当者はXはビデオを共有した多くのアカウントに対して対応したと述べた。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1クシュタールの会長「セブン&アイとの統合で小売業のチャンピオンに」…敵対的買収は「考えていない」
読売新聞 / 2024年11月22日 9時5分
-
2クリスマスケーキに異変…『卵』の価格高騰止まらず 夏の猛暑の影響で今後は鳥インフルエンザによる卵不足の恐れも
東海テレビ / 2024年11月21日 21時22分
-
3ジャパネット2代目に聞く「地方企業の生きる道」 通販に次ぐ柱としてスポーツ・地域創生に注力
東洋経済オンライン / 2024年11月22日 8時0分
-
4一番人気の「かつ重」は300円未満! スーパー・トライアルが物価高時代に「安さ」で勝負できるワケ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月22日 6時10分
-
5KADOKAWA「サイバー攻撃」が示した経営リスク セキュリティの難題に日本企業はどう向き合うか
東洋経済オンライン / 2024年11月22日 7時20分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください