米メルク、HPVワクチンの中国向け輸出を一時停止
ロイター / 2025年2月5日 11時7分
2月4日、米製薬大手メルクは、ヒトパピローマウイルス(HPV)によるがんを予防するワクチン「ガーダシル」の中国向け輸出を今月から少なくとも今年半ばまで停止すると発表した。写真はメルクのロゴ。米ニュージャージー州 で2018年7月撮影(2025 ロイター/Brendan McDermid)
Michael Erman Mariam Sunny
[4日 ロイター] - 米製薬大手メルクは4日、ヒトパピローマウイルス(HPV)によるがんを予防するワクチン「ガーダシル」の中国向け輸出を今月から少なくとも今年半ばまで停止すると発表した。消費者の裁量的支出の低迷を理由に挙げた。発表を受けて同社の株価は急落し、9%安で取引を終えた。
ガーダシルは抗がん剤「キイトルーダ」と並ぶメルクの主力製品。中国は最大の海外市場だったが、2024年第2・四半期以降に販売が大幅に減速した。
第4・四半期のガーダシルの売上高は15億5000万ドルとなり、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の約18億ドルを下回った。メルクは中国向け輸出一時停止の決定を踏まえて、2030年までにガーダシルの売上高を110億ドルに引き上げるとの長期目標を撤回した。
第4・四半期の総売上高は前年同期の146億ドルから156億ドルに増え、市場予想の155億ドルを小幅上回った。
特殊項目を除いた利益は43億7000万ドル(1株当たり1.72ドル)で、1株利益はアナリスト予想の1.62ドルを超えた。
2025年通期売上高の見通しは641億─656億ドルで、市場予想の673億ドルに届かなかった。通期1株利益は8.88ドル─9.03ドルを見込んだ。市場予想は9.03ドル。
一方、キイトルーダは世界で最も売れている処方薬で、第4・四半期の売上高は78億ドル強と、アナリスト予想の74億ドル前後を超えた。
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