ドル下落、好決算やコロナ追加対策期待でリスク選好=NY市場
ロイター / 2020年8月6日 6時17分
終盤のニューヨーク外為市場でドル指数は下落した。企業の好決算や新型コロナウイルス追加対策への期待を背景にリスク選好度が改善した。ソウルで2013年1月撮影(2020年 ロイター/Lee Jae Won)
[ニューヨーク 5日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場でドル指数は下落した。企業の好決算や新型コロナウイルス追加対策への期待を背景にリスク選好度が改善した。
この日は欧米の株価が上昇。両地域の企業による好決算発表を受けた。安全通貨であるドルはリスク選好度が高まると売られる傾向にある。
ドル指数<=USD>は0.334%安の92.84。序盤には先週付けた2年超ぶりの安値92.593に接近する場面があった。
ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツのチーフ市場ストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「世界市場では明らかにリスク選好度が回復し、世界の主要通貨に比べてドルがアンダーパフォームする展開が戻りつつある」と述べた。
企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とムーディーズ・アナリティクスが5日発表した7月の全米雇用報告で、民間部門雇用者数の伸びが16万7000人と、前月の431万4000人から急鈍化したこともドルの重しとなった。
シャモッタ氏は、軟調なADP雇用者数を受け、「7日発表の米雇用統計で一段と弱い数値が発表されるかもしれないという懸念が、他の主要通貨に比べてドルの見通しを圧迫している」と語った。
ドルは対スイスフラン
IHSマークイットが発表した7月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は54.9と、前月の48.5から上昇。一方、欧州連合(EU)統計局が発表した6月のユーロ圏の小売売上高(数量ベース)は前月比で5.7%増加し、ロックダウン(都市封鎖)導入前の2月の水準を回復した。
投資家は、新型コロナ追加対策を巡るホワイトハウスと議会民主党との交渉を注視している。この日は共和党の一角から7日までに合意がまとまらなければ、協議は決裂するとの見方が台頭した。
リスクセンチメントの改善に合わせて上昇しやすい豪ドル
ドル/円 NY終値 105.57/105.6
0
始値 105.80
高値 105.87
安値 105.33
ユーロ/ドル NY終値 1.1861/1.186
5
始値 1.1832
高値 1.1905
安値 1.1834
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