香港選挙委に議員選出の権限付与も、中国全人代で審議

中国の全国人民代表大会（全人代、国会に相当）は香港の行政長官を選ぶ選挙委員会に関する変更を審議しており、香港立法会（議会）の議員を指名し、選出する権限を新たに付与することを検討している。写真中央は香港の林鄭月娥（キャリー・ラム）行政長官、５日撮影（２０２１年　ロイター／Carlos Garcia Rawlins）

［北京　５日　ロイター］ - 中国の全国人民代表大会（全人代、国会に相当）は香港の行政長官を選ぶ選挙委員会に関する変更を審議しており、香港立法会（議会）の議員を指名し、選出する権限を新たに付与することを検討している。全人代常務委員会の王晨・副委員長が５日、明らかにした。

選挙委の規模、構成、編成方法を「調整して改善」する見通しだと述べた。全人代が５日の開幕冒頭で暫定的に決めた香港の選挙制度改革についてコメントする形で発言した。新華社が伝えた。

王氏によると、選挙委には立法会の全議員候補を指名し、「比較的大きな」割合を占める議員を選出する権限が新たに付与される見通し。

現在は立法会の定数７０議席のうち、半数は直接選挙枠で残りは業界団体などが選ぶ職能枠。

王氏は香港の行政長官は引き続き、選挙委によって選ばれることになると述べた。