米石油大手コノコ、第1四半期実質利益が5倍増 株主還元増額

　米石油大手コノコフィリップスが５月５日発表した第１・四半期決算の調整後利益は４２億９０００万ドルで、前年同期の９億０２００万ドルのほぼ５倍に急増した。２０２０年１月、ニューヨーク証券取引所で撮影（２０２２年　ロイター/Brendan McDermid）

［ヒューストン　５日　ロイター］ - 米石油大手コノコフィリップスが５日発表した第１・四半期決算の調整後利益は４２億９０００万ドルで、前年同期の９億０２００万ドルのほぼ５倍に急増した。１株当たりは３．２７ドルで、リフィニティブのＩＢＥＳデータに基づくアナリスト予想の３．０３ドルを上回った。エネルギー製品の販売価格が大幅に上昇し、販売数量も膨らんだことが理由だ。

同社の販売価格は１バレル＝７６．９９ドルと前年同期より７０％も高くなった。第１・四半期の生産量は前年同期比約１５％増の日量１７５万バレル。ただ第２・四半期の生産量は１６７万─１７３万バレルに鈍化すると予想した。

今年の設備投資予定額は従来の７２億ドルから７８億ドルに上方修正。アナリストの間でこの増額を懸念する声が出たため、株価が軟化する場面もあった。

株主への利益還元額は今年全体で２５％増やして１００億ドルとすることを表明した。