ＮＡＴＯ加盟控えるスウェーデン、大規模演習に参加

スウェーデンは４日、北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）による冷戦後最大規模の演習に加わった。同国の加盟は先週にハンガリー議会の承認により決定したばかりで、早ければ数日内に実現が見込まれている。写真はスウェーデン空軍の戦闘機グリペン（手前）。３月４日、スウェーデンのカラックスで撮影（２０２４年　ロイター/Leonhard Foeger）

[ボードー（ノルウェー）／ルレオ（スウェーデン ４日 ロイター] - スウェーデンは４日、北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）による冷戦後最大規模の演習に加わった。同国の加盟は先週にハンガリー議会の承認により決定したばかりで、早ければ数日内に実現が見込まれている。

ノルウェー北部ボードーで行われている演習に米国とノルウェーのＦ３５戦闘機のほか、昨年に正式加盟したフィンランドやスウェーデンの戦闘機が参加。北欧空軍の共通指揮系統を初めて試す機会となる。

共通指揮系統を統括するノルウェーのロルフ・フォランド空軍司令官は、フィンランドとスウェーデンの加盟で統合深化が可能になったと説明した。

ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの３カ国の最北で行われる訓練には１０数カ国から２万人以上が参加。計約９万人が参加する大規模演習「ステッドファスト・ディフェンダー」の一環となる。同演習は５月まで予定されており、米国から部隊を展開してＮＡＴＯ東部の防衛を強化する訓練を行う。