原油先物1％近く下落、中国の経済成長目標巡る懸念で

　３月５日、米国時間の原油先物は１％近く下落。ドルが下落したものの、中国の経済成長目標達成に対する懐疑的な見方や投資家のリスク選好意欲の後退を受けた。１月１５日撮影のイメージ写真（２０２４年　ロイター/Dado Ruvic/Illustration）

Shariq Khan

[ニューヨーク ５日 ロイター] - 米国時間の原油先物は１％近く下落。ドルが下落したものの、中国の経済成長目標達成に対する懐疑的な見方や投資家のリスク選好意欲の後退を受けた。

清算値は、北海ブレント先物が０．７６ドル（０．９％）安の１バレル＝８２．０４ドル、米ＷＴＩ先物が０．５９ドル（０．８％）安の１バレル＝７８．１５ドル。両先物とも取引時間中には１ドル超下落する場面があった。

世界最大の原油輸入国である中国では５日、全国人民代表大会（全人代、国会に相当）が開幕し、李強首相が２０２４年の経済成長率目標を５％前後に設定すると表明。ただ苦境下にある中国経済を支援する大規模な景気刺激策は発表されず、投資家の失望感につながった。