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VWブルーメCEO、労使交渉で危機感訴え 労働者側は追加スト警告

ロイター / 2024年12月5日 10時7分

 12月4日、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は従業員会議で、オリバー・ブルーメ最高経営責任者(CEO、写真)と労働者代表が衝突した。同日、ボルフスブルクの本社で代表撮影(2024年 ロイター/RONNY HARTMANN)

Christoph Steitz

[フランクフルト 4日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は4日に行った従業員会議で、オリバー・ブルーメ最高経営責任者(CEO)と労働者代表が衝突した。経営側は大幅な賃金カットや工場閉鎖を進める方針を示す一方、労働者側は、工場閉鎖が引き続き労使交渉の一部なら、追加のストライキも辞さないと警告した。

VWのヴォルフスブルクにある主力工場で働く従業員約2万人が参加した会合にはハイル労働相も出席した。労働者代表と経営陣は9日に4回目の会談を行う予定。

経営側は中国との競争に対応するためにはドイツ国内の工場閉鎖と賃金カットが必要だと主張しているが、労働者側は両方の措置を「越えてはならない一線」とし、さらにストを実施する可能性をちらつかせている。VWの労働者は2日、1回目の労使交渉が物別れに終わったことを受けストを行った。

ブルーメ氏は「経営陣として、われわれは空想の世界で動いているわけではない。急速に変化する環境で決断を下している」と述べ、新たな競合相手がかつてない勢いで市場に参入していることに注意を促した。

また同氏は「価格圧力は計り知れない」とし、同社にとって最大市場であり最近まで安定した収益を上げていた中国での販売回復が必須で、それにはドイツの人件費は高過ぎると強調した。

VW事業所評議会のダニエラ・カバロ委員長は、ブルーメ氏が交渉に十分に関与していないと繰り返し批判してきた。カバロ氏は経営陣や株主など全ての当事者が犠牲を払わなくてはならないとし、労組がクリスマス前の妥結を目指す姿勢に変わりはないと述べた。

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