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中国、米国からの一部輸入品の関税を半分に引き下げ

ロイター / 2020年2月6日 17時20分

 2月6日、中国財政省は、米国からの1717品目の輸入品に対し昨年発動した追加関税について、税率を半分に引き下げると発表した。写真はサウスカロライナ州マウントプレザントで2018年5月撮影(2020年 ロイター/Randall Hill)

[北京 6日 ロイター] - 中国財政省は6日、米国からの1717品目の輸入品に対し昨年発動した追加関税について、税率を半分に引き下げると発表した。

1月に署名した米国との「第1段階」の通商合意を受けた措置だが、アナリストの間では、新型コロナウイルスの感染が広がる中で市場の信頼感向上を狙った措置との見方も出ている。

財政省の声明によると、関税率引き下げは現地時間14日午後1時01分(0501GMT)から実施される。

一部の輸入品の関税率は10%から5%に、別の一部の輸入品については5%から2.5%に引き下げる。

同省は関税引き下げの対象となる輸入品の額を明らかにしていないが、今回の措置は、中国が昨年5─10%の追加関税を課すと発表した750億ドル相当の輸入品のうち、9月1日に発動されたものが対象となる。[nL4N25J3AE]

中国は米国からの750億ドル相当の輸入品のうち、一部に対し9月1日に追加関税を発動したが、12月15日に発動を予定していた残りの輸入品については、米国との第1段階の通商合意を受けて関税発動を見送った。

財政省は別の声明で今回の関税引き下げについて、同じく14日に予定されている米国の対中関税引き下げに合わせた措置だと説明した。

そのうえで、さらなる関税引き下げは二国間の経済および貿易の状況次第だとした。

中国による今回の関税引き下げにより、米国産大豆の関税率は30%から27.5%に低下する。25%の関税は維持されるため、追加関税引き下げによる影響は軽微との指摘もある。原油の関税率は5%から2.5%に低下する。

OCBC銀行のグレーターチャイナ調査部長トミー・ジー氏は「緊張緩和の動きは常に好ましい。新型コロナウイルスを巡るニュースで市場が圧迫されている時は特に、関税を巡る明るい材料は新鮮だ」と話した。また「ウイルスの感染拡大による足元の混乱の中でも第1段階合意を履行しようとする中国側の姿勢を示すものだ」と指摘した。

財政省の発表を受けて人民元は2週間ぶり高値を付け、アジア株や米株価指数先物も上昇した。

同省は、米国と協力して最終的には二国間の関税をすべて撤廃したいと改めて表明した。

また、市場の信認向上、二国間貿易の発展、世界経済の成長支援に向け、米中両国が通商合意に従い、合意内容を十分に履行できることを期待すると表明した。

*内容を追加しました。

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