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新型肺炎、中国が融資先の調査を銀行に要請

ロイター / 2020年2月6日 18時59分

 関係筋によると、中国銀行保険監督管理委員会は先週、一部の地域の金融機関に対し、新型肺炎の感染拡大が融資先にどのような影響を及ぼしているか調査するよう求めた。写真は人民元紙幣。2011年1月、上海で撮影(2020年 ロイター/Carlos Barria)

[上海/北京 6日 ロイター] - 関係筋によると、中国銀行保険監督管理委員会(CBIRC)は先週、一部の地域の金融機関に対し、新型肺炎の感染拡大が融資先にどのような影響を及ぼしているか調査するよう求めた。

ある国際的な銀行の南京支店の融資担当者は「多くの融資先が問題に直面しているが、まだ発生してから数週間しか経っておらず、事態は本格化していない」と発言。4日にCBIRCに報告書を提出したことを明らかにした。

関係筋によると、北京の複数の当局が銀行に報告書の提出を求めているほか、CBIRCも一部の地域で独自の調査に乗り出しているという。

CBIRCは銀行に対し、感染拡大で打撃を受けている企業に金利の引き下げや融資の延長を適用するよう要請している。

人民銀行が実施したサンプル検査によると、7.7%の銀行は極めてリスクが高く、軽いショックにも耐えられないとの結果が出た。13.6%は金融危機が起きれば高いリスクに見舞われるという。こうした銀行の多くは小規模の農村銀行だった。

ムーディーズ・アナリティクスのアジア太平洋担当チーフエコノミスト、スティーブ・コクラン氏は5日のリポートで「中国の債務残高は国内総生産(GDP)の300%強に達しており、貸出債権の質が大きく悪化すれば金融セクターがリスクにさらされ、年内に融資が鈍化し、長期にわたって経済成長ペースに影響を及ぼす可能性がある」と指摘した。

広東省のCBIRCは、感染拡大で打撃を受けている小売り・卸売り・ケータリング・物流・輸送・観光産業を支援する方針を示している。

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