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新型ウイルス、ピーク判断は尚早 中国感染鈍化でも=WHO

ロイター / 2020年2月7日 5時5分

世界保健機関(WHO)は6日、中国国内で確認された新型コロナウイルスの新たな感染者数が5日に初めて減少したと指摘しつつも、感染拡大がピークに達したと断言するのは時期尚早との認識を示した。バリ島で4日撮影(2020年 ロイター/JOHANNES CHRISTO)

[ジュネーブ 6日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は6日、中国で新型コロナウイルスの感染者数の増加が5日に初めて鈍化したものの、感染拡大がピークに達したと断定するのは時期尚早との認識を示した。

WHO緊急事態プログラム責任者のマイク・ライアン氏は記者会見で、昨年12月下旬に中国の湖北省武漢市で初めて確認された新型コロナウイルスが今後どのような動きを見せるのか、予測するのは難しいと指摘。「現時点ではまだ深刻な感染拡大のさなかにある」と述べた。

その上で「感染にはサイクルがあり、感染件数が今後増加する可能性もある」と指摘。「少なくとも現時点では状況は安定している」としながらも、毎日約3700件の感染が確認される状況は決して望ましいものではない。明らかにまだ多大な懸念が必要な状況にある」と述べた。

ただ、新型ウイルス発生源の湖北省では感染者数が着実に増えているものの、湖北省以外では同様の増加ペースは見られていないと指摘。香港やマカオのほか、台湾でも湖北省と同様のペースでの感染拡大は見られていないと述べた。

WHOのテドロス事務局長は記者団に対し「このウイルスの存在がほんの2カ月前まで知られていなかったことは信じ難い」と指摘。「遺伝子構造を含めこれまでに多くのことが判明した。高齢者のほか、既往症を持つ人たちのリスクが高いこともこれまでに分かっている」としながらも、感染力の強さのほか、発生源となった動物など、まだ判明していないことは多いと述べた。

WHOの伝染病学者、マリア・ファン・ケルクホフ氏は、新型ウイルスに感染すると多様な症状が引き起こされると指摘。「喉の痛み、鼻水、発熱などを伴う普通の風邪のような軽い症状が見られることもあるが、肺炎が引き起こされることもある。肺炎の症状の度合いも、多臓器不全から死亡に至るまで多様だ」とし、症状が軽いケース、および症状が軽い患者の感染力について一段の研究が必要との考えを示した。

新型コロナウイルス感染による死者は現時点で563人、感染者も2万8000人を超えた。

*内容を追加しました。

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