米国株市場は4日続伸、ウイルス巡る懸念緩和で最高値更新
ロイター / 2020年2月7日 7時44分
[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米国株式市場は4営業日続伸し、最高値で取引を終えた。新型コロナウイルスの感染拡大による経済への影響懸念が緩和した。
中国は6日、米国からの一部輸入品に対し昨年発動した追加関税について、税率を半分に引き下げると発表した。1月に署名した米国との「第1段階」の通商合意を受けた措置だが、ウイルスの感染拡大で事業に影響が及び、市場のボラティリティーが高まる中、アナリストの間では、市場の信頼感を押し上げる狙いがあるとの見方が出ている。[nL4N2A6192]
メリディアン・エクイティ・パートナーズのシニア・マネジングパートナー、ジョナサン・コーピナ氏は「誰もがコロナウイルスに注目し、市場にどう影響するか見てきた」と指摘。「最近のニュースのヘッドラインは(新型ウイルス問題の影響について)どちらかと言えば中立的になり、市場が受け入れやすくなっている」と語った。
米労働省が6日公表した新規失業保険週間申請件数が約9カ月ぶりの低水準となったことも、市場の地合いを支援した。7日発表の米雇用統計が注目される。[nL4N2A641W]
S&P総合500種<.SPX>の主要セクターでは、通信サービス株<.SPLRCL>と情報技術株<.SPLRCT>が上げを主導。一方、エネルギー株<.SPNY>は最大の下げとなった。
新型ウイルスによる経済全般への影響を巡る懸念は緩和しているものの、企業決算では引き続き、事業への影響が指摘されている。通信用半導体大手クアルコム
市場はまた、米国内の政治要因も消化した。米上院は5日、トランプ大統領のウクライナ疑惑を巡る弾劾裁判で、「権力乱用」と「議会妨害」の二つの訴追条項について無罪評決を出した。[nL4N2A555X]
D.A.デビッドソンのウェルスマネジメントリサーチ責任者、ジェームズ・レーガン氏は「広く予想されていた結果だが、この件がひとまず決着したことは投資家心理にとってややプラスと考える」と話した。
リフィニティブのIBESデータによると、S&P総合500種採用企業の第4・四半期は発表シーズンが半ばを過ぎる中、2.1%の増益が見込まれている。
2020年の見通しを引き下げた医療機器メーカーのベクトン・ディッキンソン
通期の利益見通しが市場予想を大きく下回った食品大手ケロッグ
一方、短文投稿サイトのツイッター
たばこ大手フィリップ・モリス・インターナショナル
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.07対1の比率で上回った。ナスダックでは1.11対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は約73億株。直近20営業日の平均は77億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 29379.77 +88.92 +0.30 29388.58 29408.05 29246.93 <.DJI>
前営業日終値 29290.85
ナスダック総合 9572.15 +63.47 +0.67 9540.98 9575.66 9505.68 <.IXIC>
前営業日終値 9508.68
S&P総合500種 3345.78 +11.09 +0.33 3344.92 3347.96 3334.39 <.SPX>
前営業日終値 3334.69
ダウ輸送株20種 10874.40 -54.44 -0.50 <.DJT>
ダウ公共株15種 935.16 +0.31 +0.03 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1909.64 +0.12 +0.01 <.SOX>
VIX指数 14.95 -0.20 -1.32 <.VIX>
S&P一般消費財 1018.97 -1.60 -0.16 <.SPLRCD>
S&P素材 382.87 -0.31 -0.08 <.SPLRCM>
S&P工業 710.17 +2.18 +0.31 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 658.84 +2.17 +0.33 <.SPLRCS>
S&P金融 514.33 -0.87 -0.17 <.SPSY>
S&P不動産 247.66 +0.99 +0.40 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 411.64 -4.33 -1.04 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1209.05 +1.34 +0.11 <.SPXHC>
S&P通信サービス 188.68 +2.13 +1.14 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1766.00 +15.45 +0.88 <.SPLRCT>
S&P公益事業 348.98 -0.09 -0.03 <.SPLRCU>
NYSE出来高 9.88億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 23960 + 10 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物3月限 円建て 23945 - 5 大阪比 <0#NIY:>
*内容を追加しました。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1なぜSuicaのペンギンは愛されるのか ペンギンの顔をした「ベレー帽」が“激アツ”の理由
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月7日 7時30分
-
2《旭川女子高生殺害》事件直前に助け求めたコンビニ店を責める正義の暴走 他のコンビニ店員「時給1000円とかでそこまで担うのは勘弁」
NEWSポストセブン / 2024年7月7日 16時15分
-
3「同じ値段なら日本に行く」韓国人、済州島の宿泊施設が続々廃業―韓国メディア
Record China / 2024年7月7日 20時20分
-
4「休日は何をしているんですか?」にバカ正直に答えてはいけない…センスのいい人が自然とやっている返し方
プレジデントオンライン / 2024年7月7日 8時15分
-
5円安、中小企業の5割超が「デメリット大きい」…原材料価格の上昇や外国人労働者の求職減少
読売新聞 / 2024年7月7日 17時26分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください