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ドル105円後半、半年ぶり安値付ける 底打ち感なし

ロイター / 2020年3月6日 15時33分

 3月6日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の105円後半。写真は2017年6月撮影(2020年 ロイター/THOMAS WHITE)

[東京 6日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の105円後半。日本や中国の株価が下落し、米長期金利が過去最低水準を更新し続けるなか、ドルは半年ぶりの安値となる105.75円まで下落した。新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済がどれほどダメージを受けるのか不透明で、ドル相場には底打ち感が出ていない。

ドルは早朝の取引で実需の買いを受けて106.34円まで上昇。しかし、この日は株安に加え、米長期金利が下げ止まらなかったことで、ドルはじわじわと下値を伸ばし、105.75円と昨年9月3日以来、半年ぶりの安値を付けた。

米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は5日、ここ1カ月の新型ウイルス感染の広がりは米経済に「拡大しつつあるリスク」をもたらしており、米連邦準備理事会(FRB)当局者は状況を注視していると語った。

同総裁発言で米長期金利はさらに低下し、米10年国債利回りは0.8080%付近まで軟化、過去最低水準を更新した。

市場では、きょう発表の米雇用統計に関して、「焦点は米国内でも広がってきた新型ウイルス感染拡大の現状。それ以前のデータは参考程度にしかならない」 (トレーダー)との指摘もあった。

市場はリスクオフムード一色で、金は2月後半に付けた7年ぶり高値に接近してきた。円は全面高となり豪ドルは70円台を割り込んだ。

株価の下落に伴い、世界の債券市場では信用リスクが意識され、国債に資金が集中しやすい一方で、株式ファンド(投資信託)やハイイールド債を組み込んだファンドからは顕著な資本流出が起きている。

調査会社リッパーによると、4日までの1週間に米株式ファンドからは144億ドルの資金が流出した。ネットの資本流出は3週連続。一方、ハイイールドの米地方債ファンドからは1億2900万ドルの資本流出が起きた。ネットの資本流出は過去9週間で初めて。

ユーロは一時1.1249ドルと昨年8月以来7カ月ぶり高値を更新した。

ユーロはドル安の受け皿として2月下旬から急反発しているが、市場ではイタリアでの感染拡大で、域内移動の自由を保障するシェンゲン協定が裏目に出る形で一気に感染が広がる可能性を警戒する声がある。

ユーロ高が失速すれば、受け皿を失ったマネーは円へさらに集中し、円高が加速する恐れがあるという。

ドル/円   ユーロ/ドル   ユーロ/円

午後3時現在 105.81/83 1.1226/30 118.80/84

午前9時現在 106.25/27 1.1219/23 119.24/28

NY午後5時 106.16/17 1.1239/43 119.29/33

(為替マーケットチーム)

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