米大統領、中小企業支援資金が不足なら議会に追加要請へ

４月４日、トランプ米大統領（写真）は、新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けている中小企業向けの融資資金が当初に割り当てられた３４９０億ドルで足りない場合、資金の追加を議会に要請すると明らかにした。ホワイトハウスで３日撮影（２０２０年　ロイター」/Tom Brenner）

［ワシントン　４日　ロイター］ - トランプ米大統領は４日、新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けている中小企業向けの融資資金が当初に割り当てられた３４９０億ドルで足りない場合、資金の追加を議会に要請すると明らかにした。

大統領は「中小企業支援制度（ＰＰＰ）で割り当てられた資金が足りない場合、資金の追加をすぐに議会に要請する」とツイッターに投稿した。

米政府の新型コロナ経済対策の一環であるＰＰＰは、企業への融資が従業員の給与に充てられた場合、返済は不要とされ、中小企業に雇用の維持を促す仕組みだ。

だが、３日の運用開始早々、数万もの企業から金融機関に融資の申し込みが殺到し、中小企業庁（ＳＢＡ）のシステムへのアクセス障害が発生。財務省は３日午後に新たなガイダンスを出し、申請書のひな型を示すなど対応が遅れた。

ＳＢＡ長官によると、３日夜の時点で、金融機関がＰＰＰの下で行った融資は１万７０００件以上、総額約５４億ドル。