ユーロ圏の回復、共同債などの枠組み必要─スペイン首相＝独紙

［フランクフルト　５日　ロイター］ - スペインのサンチェス首相は、新型コロナウイルス感染拡大による打撃から欧州が回復するには、共同債や「マーシャルプラン」のような枠組みが必要だとの認識を示した。５日付の独紙フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングとのインタビューで述べた。

欧州委員会のフォンデアライエン委員長も２日、マーシャルプランのような形のＥＵ予算が新型コロナの打撃から欧州が回復することを後押しするとの考えを示している。マーシャルプランは、第２次世界大戦後の米国による欧州の経済援助。

サンチェス氏はまた、中期的に欧州は、「債務相互に向けた新たなメカニズム」が必要だとの考えを示した。「ウイルスが国境で止まらないのであれば、金融メカニズムも同様に止めることはできない」と語った。

新型コロナウイルスの経済的打撃への対応策としてユーロ共同債を発行する案が浮上しているが、ドイツなど一部の国は、各国の構造改革の取り組みを妨げるとして難色を示している。