ユーロ圏諸国、3月に国債で270億ユーロ調達 新型コロナ対策で
ロイター / 2020年4月6日 15時6分
4月3日、ユーロ圏各国政府は、新型コロナウイルスの感染拡大による経済への影響を緩和するための景気対策に必要な資金調達を急ぎ、3月に国債発行で総額270億ドルを調達した。写真はブリュッセルで2011年11月撮影(2020年 ロイター/Francois Lenoir)
[ロンドン 3日 ロイター] - ユーロ圏各国政府は、新型コロナウイルスの感染拡大による経済への影響を緩和するための景気対策に必要な資金調達を急ぎ、3月に国債発行で総額270億ドルを調達した。投資家の需要を喚起するため、通常より高い金利を設定せざるを得なかった。
2013年までさかのぼれるリフィニティブIFRのデータによると、ユーロ圏の3月の国債発行による資金調達額は、前年同月の4倍以上に上り、3月としては過去最高を記録した。ただ、今年1月の450億ドルは下回っている。
スペイン経済省はロイターに対し、「世界中に広がった健康危機により、各国政府は国債発行を加速させた。たとえば医療システムへの資金供給、政府保証、免税措置、社会保障費の支払い猶予などで短期的な資金ニーズが増えたからだ」と説明した。
3月は世界の市場が混乱し、ボラティリティーが極端に高まって、投資家の資金がキャッシュにシフトする中、国債のような安全資産でさえも売り込まれる場面が多かった。
国債利回りが数カ月ぶりの水準に上昇したことで、とりわけ南欧諸国を中心に国債の発行計画に狂いが生じることが懸念されたが、欧州中央銀行(ECB)が量的緩和策(QE)による今年の資産購入額を1兆1000億ユーロに拡大したことが、こうした懸念を緩和した。ラボバンクの金利戦略責任者、リチャード・マグワイア氏は「『中央銀行プット』があるようなもので、投資家は喜んで国債を購入している」と述べた。
ただ、市場の状況が状況だけに、発行に際しては通常より金利を上乗せせざるを得なかった。7年物のスペイン国債の場合で、上乗せ幅は6─18ベーシスポイント(bp)だった。
一方、需要は堅調で、ベルギー政府が発行した80億ユーロの7年債に対して、ユーロ圏の国債としては過去最高となる550億ユーロの注文が殺到した。
ポルトガル政府が発行した7年債50億ユーロに対しても、同国としては過去最高の300億ユーロの注文が集まった。
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