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シノファームワクチン、一部データの信頼性低い=WHO専門家

ロイター / 2021年5月6日 13時19分

 5月5日、世界保健機関(WHO)の複数の専門家は、中国国有製薬大手である中国医薬集団(シノファーム)が新型コロナウイルスワクチンに関して提供したデータの一部に関して「信頼性が非常に低い」と指摘したものの、全般的な有効性を認めたことが分かった。写真は北京で2月撮影(2021年 ロイター/Tingshu Wang)

[ジュネーブ 5日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)の複数の専門家は、中国国有製薬大手である中国医薬集団(シノファーム)が新型コロナウイルスワクチンに関して提供したデータの一部に関して「信頼性が非常に低い」と指摘したものの、全般的な有効性を認めたことが分かった。ロイターが資料を確認した。

WHOの報道官はシノファーム製ワクチン「BBIBP-CorV」に関する今回の資料について、「多くの(勧告判断)材料の一つ」と説明した。

シノファームからはコメントを得られていない。

この「エビデンス評価」資料はWHOの戦略的諮問委員会(SAGE)が用意。WHO専門家はエビデンスを評価し、ワクチンに関する勧告を行う。シノファーム製ワクチンは45カ国・地域で成人への使用が承認され、6500万回分が接種されている。

資料には中国、バーレーン、エジプト、ヨルダン、アラブ首長国連邦(UAE)での臨床試験データの概要が盛り込まれている。

それによると、複数の国における第3相臨床試験で2回の接種を終えた後の有効性は78.1%だった。これは中国でこれまで公表されている79.34%をやや下回る水準だ。

資料は「BBIBP-CorVの2回接種により、PCR(検査)で成人(18─59歳)の新型コロナウイルス感染症が確認されることを防ぐ効果があることにわれわれは非常に自信を持っている」と指摘。一方で、「共存疾患を抱える参加者における安全性分析は、第3相試験で(肥満を除く)共存疾患を抱える参加者数が少なかったことで制限された」とし、「(共存疾患などを抱える)個人の深刻な副反応リスクは低いというエビデンスの質の信頼性が非常に低い」とした。

また、「高齢の成人(60歳以上)について、BBIBP-CorVの1回ないし2回の接種後に深刻な副反応が起きるリスクは低いというエビデンスの質の信頼性が非常に低い」とも指摘した。

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