米労働生産性、第1四半期は持ち直す
ロイター / 2021年5月7日 1時9分
[ワシントン 6日 ロイター] - 米労働省が6日発表した第1・四半期の非農業部門の労働生産性(速報値)は年率換算で前期比5.4%上昇した。ただ統計は新型コロナウイルスにより大きくゆがんでおり、はっきりとした傾向がつかめない状況だ。市場予想は4.3%上昇だった。
2020年第4・四半期の労働生産性は3.8%低下と、当初発表の4.2%低下から上方改定された。
生産性はパンデミック(世界的大流行)初めに急上昇した後、20年第4・四半期に落ち込んだ。エコノミストは急上昇した要因として、生産性が低い傾向のある娯楽や宿泊などの低賃金産業の空洞化を挙げた。
第1・四半期の生産性は前年同期比で4.1%上昇。
労働時間は前期比2.9%増と、20年第4・四半期の10.0%増から伸びが鈍化した。
生産単位当たりの報酬を示す単位労働コストは前期比0.3%低下。20年第4・四半期は5.6%上昇していた。第1・四半期の前年同期比は1.6%上昇。単位労働コストも、パンデミックの影響が低賃金産業に偏っていることで数値がゆがんでいる。
時間当たりの労働報酬は前期比5.1%増だった。20年第4・四半期は1.6%増。第1・四半期の前年同期比は5.8%増だった。
オックスフォード・エコノミクスのエコノミスト、キャシー・ボスチアンチッチ氏は「経済活動が小規模なブームを迎え、雇用市場が経済全体の回復に遅れを取る中で、今後数四半期で見込まれる生産性の向上が引き続き良い支援材料になる」と指摘。「企業の増収が見込まれる中で、生産性の向上は投入コスト上昇の緩衝材となり今年の増益率拡大に資するだろう」と述べた。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1女川原発、営業運転を再開=福島第1と同型で初―東北電力
時事通信 / 2024年12月26日 18時46分
-
212月末まで!今年の「ふるさと納税」注意したい点 定額減税の影響は? 申し込む前に要チェック
東洋経済オンライン / 2024年12月26日 13時0分
-
3ローソン、東京など一部店舗で販売する“氷”を自主回収へ ガラス片混入の恐れ
日テレNEWS NNN / 2024年12月26日 20時51分
-
4昭和的「日本企業」は人事改革で解体される? 若手社員への配慮と、シニアの活性化が注目される背景
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月26日 5時55分
-
5なぜスターバックスの「急激な拡大」は失敗に終わったのか…成長を一直線に目指した企業の末路
プレジデントオンライン / 2024年12月26日 15時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください