香港、北部の新都市に一大住宅計画 林鄭氏が任期最後の施政方針
ロイター / 2021年10月6日 18時6分
10月6日、香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は、現在の任期で最後となる施政方針演説を行い、昨年施行された香港国家安全維持法(国安法)の下で香港は発展に向けた新たなスタート地点に立ったとしたほか、自身の優先課題は住宅不足への対応だと表明した(2021年 ロイター/Lam Yik)
[香港 6日 ロイター] - 香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は6日、現在の任期で最後となる施政方針演説を行い、昨年施行された香港国家安全維持法(国安法)の下で香港は発展に向けた新たなスタート地点に立ったとしたほか、自身の優先課題は住宅不足への対応だと表明した。
中国・香港当局は長年、高価で手が届かない住宅が香港の根深い社会問題の元凶だと指摘し、2019年の大規模な反政府抗議活動につながったと考えている。
林鄭氏は「幸いにも、国安法の導入と選挙制度の改善で社会の安全と安定が回復した。香港は今や経済発展の新たなスタートを切る準備が再びできている」と述べた。
演説の重点は手ごろな住宅の確保だ。香港北部の新都市300平方キロメートルに、最終的に約250万人が居住する住宅最大92万6000戸を開発する。香港の人口は750万人。
また、「北部都会区」を国際的なイノベーション・テクノロジーハブとし、50万人以上の雇用を創出。金融センターとしての香港の役割を補完するという。
林鄭氏は「深センとの発展的統合と(広東・香港・マカオの)グレーターベイエリアとの連携を促進する香港の最も重要な地域になるだろう」とした。
土地埋め立てといった政策と北部都会区により、中長期的に土地不足を解消できるとの自信を見せた。
林鄭氏は演説の最後、反政府抗議活動を含め2019年以降「前例のないプレッシャー」に直面していた際に受けた支援について、中国政府や自身の家族に涙ながらに感謝の意を示す場面もあった。
この記事に関連するニュース
-
脅してもすかしても動じぬ台湾、加速する中国離れ 焦る習近平氏、包囲網演習は常態化【中国の今を語る④】
47NEWS / 2024年9月24日 10時0分
-
深圳男児刺殺事件、自民総裁選・秋葉原演説でもテーマに 「いい加減にしてほしい」「一体どうなってるんだ」
J-CASTニュース / 2024年9月19日 21時8分
-
トランプ氏、米大学は反ユダヤ主義捨てなければ認定と政府支援失うと主張
ロイター / 2024年9月6日 8時9分
-
香港、メディア元幹部に有罪判決 民主派系の報道を「扇動」認定
共同通信 / 2024年8月29日 18時55分
-
枝野幸男氏、中国の領空侵犯批判でザワつくX 「北京政府」批判は初めてではなかった
J-CASTニュース / 2024年8月27日 16時35分
ランキング
-
1イスラエル、レバノン空爆継続=死者558人に、ヒズボラも反撃
時事通信 / 2024年9月24日 22時37分
-
2日本旅行に注意喚起=男児刺殺で警戒か―中国大使館
時事通信 / 2024年9月24日 21時9分
-
3イスラエル軍、レバノン空爆で司令官死亡と主張 ヒズボラはロケット弾300発超 攻撃の応酬続く
産経ニュース / 2024年9月25日 8時16分
-
4ウクライナのエネルギー不足深刻化の恐れ、G7が支援強化…ロシアの攻撃受け発電能力3分の1
読売新聞 / 2024年9月24日 20時28分
-
5カマラ・ハリスの大統領選討論会「圧勝」が、もはや無意味な理由
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月25日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください