暗号資産ファンド、21年最終週は3200万ドル流出＝コインシェアーズ

　デジタル資産運用会社コインシェアーズのデータによると、２０２１年最終週に暗号資産（仮想通貨）ファンドから３２００万ドルが流出した。資金流出は３週連続。（２０２２年　ロイター／Edgar Su）

［５日　ロイター］ - デジタル資産運用会社コインシェアーズのデータによると、２０２１年最終週に暗号資産（仮想通貨）ファンドから３２００万ドルが流出した。資金流出は３週連続。

３週間の累計流出額は２億６０００万ドルとなったが、コインシェアーズは、１２月中旬の記録的な流出以降、ペースは弱まっているとしている。

２１年全体では９３億ドルの流入。ビットコイン先物に連動した上場投資信託（ＥＴＦ）の上場により大手機関投資家を呼び込んだことから２０年と比較して３６％増えた。流入額の伸び率は１９年から２０年にかけては８０６％だった。

２１年末時点の運用資産総額は６２５億ドル。１９年末時点ではわずか２８億ドルだった。コインシェアーズの投資ストラテジスト、ジェームズ・バターフィル氏は「業界の成熟化を表している」と語る。

２１年のイーサリアムへの流入額は１３億ドルと、２０年の９億２０００万ドルから拡大。一方、ビットコインは１６％増の６３億ドルで、コインシェアーズによると、他のデジタル資産投資商品に比べて流入額の伸びが最も低かったという。