英銀メトロ・バンク、資金調達検討との報道で株価26％急落

　１０月５日、英銀行メトロ・バンクはロンドン株式市場で株価が２６％急落した。財務強化のため負債や株式で最大６億ポンド（７億２８００万ドル）の調達を選択肢として検討中と伝わり、売りを浴びた。ロンドンで２０１９年撮影（２０２３年　ロイター/Hannah McKay）

Sinead Cruise　Iain Withers

[ロンドン　５日　ロイター] - 英銀行メトロ・バンクは５日のロンドン株式市場で株価が２６％急落した。財務強化のため負債や株式で最大６億ポンド（７億２８００万ドル）の調達を選択肢として検討中と伝わり、売りを浴びた。

メトロ・バンクは２０１６年の上場以来、株価が９８％下落。５日終値段階の時価総額はわずか６５００万ポンド前後となった。６月末時点の顧客預金残高は約１５５億ポンド。会計ミスや幹部の退職など混乱が続き、株価が下げ続けている。

３人の消息筋によると、メトロ・バンクの資本増強策には株式による１億ポンド強の調達が含まれる可能性がある。またスカイ・ニュースは市場関係者の話として、メトロ・バンクが３０億ポンドの住宅ローン債権の売却に向けて、ロイズやナットウエストなどの売り手候補に接触し始めたと報じた。

メトロ・バンクは５日、選択肢を検討中と認める声明を発表。最低限の自己資本要件を満たしており、調達計画についてまだ決定を下していないと説明した。

メトロ・バンクは先月、一部の金融商品で独自のリスクモデルを利用する計画について、主要な規制当局から現段階では認めない意向を示されたと明らかにした。