南ア中銀、ランド防衛で介入せず インフレへの影響は懸念＝総裁

南アフリカ準備銀行（ＳＡＲＢ、中央銀行）のハニャホ総裁は５日、下落している通貨ランドについて、防衛のために介入するつもりはないとした上で、ランドは世界的な通貨の再編に巻き込まれていると述べた。写真はハニャホ総裁。ケープタウンで８月撮影。（2023年 ロイター/Esa Alexander/File photo）

Kopano Gumbi

[ヨハネスブルグ ５日 ロイター] - 南アフリカ準備銀行（ＳＡＲＢ、中央銀行）のハニャホ総裁は５日、下落している通貨ランドについて、防衛のために介入するつもりはないとした上で、ランドは世界的な通貨の再編に巻き込まれていると述べた。

ウェブセミナーで述べた。インフレへの影響は懸念しているが、「為替相場を防衛しようとしても無駄だ」として、通貨を防衛するための措置は取らないとの姿勢を示した。

ランドは今年、対ドルで約１３％下落している。

南ア中銀は９月の会合で、主要政策金利のレポ金利を８．２５％に据え置いたが、総裁は目先の利下げは示唆していない。

「インフレ率が不安定になるとは言わないが、想定よりも長い間高止まりするかもしれない」と語った。