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伊国債利回り上昇、財政赤字目標引き上げの代償=オランダ中銀総裁

ロイター / 2023年10月7日 3時6分

ECB理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は、イタリアは借入コストの上昇という形で財政赤字目標を引き上げた代償を払っていると述べ、各国政府に対し「市場の規律」に直面しないよう、財政を引き締めるよう呼びかけた。2019年、ハーグで撮影(2023年 ロイター/Eva Plevier)

[シトゥルブスケー・プレソ(スロバキア) 6日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は6日、イタリアは借入コストの上昇という形で財政赤字目標を引き上げた代償を払っていると述べ、各国政府に対し「市場の規律」に直面しないよう、財政を引き締めるよう呼びかけた。

イタリア政府は先月末、2023年と24年の経済成長率見通しを下方修正すると同時に、財政赤字も当初予測から引き上げ、26年まで公的債務がほとんど減らないとの見通しを示した。これを受け、ドイツ国債に対するイタリア国債のリスクプレミアムが拡大している。

独伊国債利回り格差の拡大について直接言及したECB当局者は、クノット総裁が初めて。総裁の発言から、ECBは同国債利回り格差の縮小に向け債券市場に介入する必要はないと見なしている可能性が示唆された。

クノット氏は会合で「イタリア国債のスプレッドはここ数週間、財政赤字見通しの上方修正を受けやや拡大している。このことは、市場にはまだ規律があることを示している」と述べた。

同時に、緩慢な財政政策は他の国でも見られているとし、景気後退(リセッション)に向かっている可能性がある今こそ、財政バッファーを築かなければならないにもかかわらず、多くの国で財政赤字の対国内総生産(GDP)比率が3%に近いか、超えていると指摘した。

ブイチッチ・クロアチア中銀総裁も同会議で財政規律の順守を呼びかけたほか、タカ派として知られるシュナーベルECB専務理事は6日付のインタビュー記事で、このところの国債利回りの急上昇は各国が一段と財政を引き締める必要があることを示唆していると述べている。

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