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EU首脳、第三国依存低減などで合意 移民問題では見解不一致

ロイター / 2023年10月7日 5時14分

EUは首脳会議で競争力強化のほか、グリーンテクノロジーやデジタル技術の導入に加え、中国を含む第三国への依存の低減などで合意した。写真は右からフォンデアライエン欧州委員長、スペインのサンチェス首相、ミシェルEU大統領。6日、グラナダで撮影(2023年 ロイター/Jon Nazca)

Belén Carreño

[グラナダ(スペイン) 6日 ロイター] - 欧州連合(EU)は6日、スペインのグラナダで開催した首脳会議で、世界的な緊張が高まる中で経済の安全保証などについて討議し、EUの競争力強化のほか、グリーンテクノロジーやデジタル技術の導入に加え、中国を含む第三国への依存の低減などで合意した。

EUは首脳会議で採択した宣言で、新型コロナウイルスによるパンデミック(世界的大流行)のほか、2022年2月のロシアによるウクライナ全面侵攻開始を受け、EUのレジリエンス(回復力)が試されているとし、EUは競争力を強化する必要があると指摘。単一市場を強化し、デジタル技術、環境に優しいグリーン技術、原材料、重要な医薬品などの分野での対外依存を低減させ、研究と技能への投資を強化するとした。

EUは今回の宣言をたたき台にして、軍事利用される可能性のある技術の輸出や流出の厳しい管理につながる可能性のある欧州委員会の提案を巡る討議を進める。

EU首脳はこれとは別に移民に関する共同声明を取りまとめようとしたが、ポーランドのモラウィエツキ首相が反対。共同声明はEUの拡大のみを取り上げる。EU当局者は、ミシェルEU大統領が移民問題に関して別途声明を発表するとしている。

フランスのマクロン大統領はこの日、ポーランドとハンガリーがEUの移民政策に反対を表明したものの、移民問題に関する最終的な取り決めが阻止されるとは限らないと述べていた。

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