タイCPI、10月は前年比-0.31%、2年超ぶり下落
ロイター / 2023年11月6日 16時16分
タイ商務省が11月6日発表した10月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.31%下落し、25カ月ぶりのマイナスとなった。政府の支援策によりエネルギー価格が下落したほか食料価格も低下した。バンコク郊外の市場で2016年9月撮影(2023年 ロイター/Jorge Silva)
[バンコク 6日 ロイター] - タイ商務省が6日発表した10月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.31%下落し、2021年8月以来(訂正)のマイナスとなった。政府の支援策によりエネルギー価格が下落したほか食料価格も低下した。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は0.0%。前月は0.3%上昇だった。
10月のコアCPIは0.66%上昇した。
総合CPIは6カ月連続で中央銀行の目標(1─3%)を下回った。
1─10月の総合CPIは前年同期比で平均1.60%上昇した。コアCPIは1.41%の上昇だった。
同省幹部は会見で、11月の総合CPIも前年比で小幅に下落する可能性があると指摘。政府の生活費対策と前年同月の物価が高水準だったことが背景という。ただ、国内経済は依然として成長しており、デフレにはつながらないとの見方を示した。
タイ中央銀行のセタプット総裁は先月、現状の政策金利水準は適切とする一方、世界的なリスク増大と中東紛争への懸念があると警告し、中銀は必要なら「調整」を行う用意があると述べた。
中銀は9月、主要政策金利を予想外に25ベーシスポイント(bp)引き上げ2.50%とし、成長率とインフレ率はともに来年加速するとの見通しを示した。
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