フィリピン鉄道計画、日韓印から資金提供の申し出＝運輸相

[マニラ ６日 ロイター] - フィリピンのバウティスタ運輸相は６日、中国からの資金援助が白紙になった３件の鉄道建設計画（約５０億ドル相当）について、日本と韓国、インドから融資の申し出があったと明らかにした。

３カ国による政府開発援助（ＯＤＡ）や政府資金、民間部門の投資を模索する可能性があるが、詳細はまだ明らかにできないとメディアフォーラムで語った。

資金援助の申し出があったのはスービックとクラークを結ぶ鉄道、フィリピン国鉄の南部長距離鉄道、南部ミンダナオ島で運行する鉄道のダバオとディゴスの区間の３件で、総額４９億５０００万ドル。

３件の鉄道計画はドゥテルテ前大統領の任期中の２０１８年に始まったが、中国政府が資金提供要請に応じなかったため「撤回された」と見なされた。マルコス大統領は昨年、担当当局に中国との再交渉を命じたが、バウティスタ氏は協議に進展がなく他の資金調達手段を探す必要が生じたと説明した。