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全銀システムの障害、生成プログラムの不具合=NTTデータ副社長

ロイター / 2023年11月6日 18時3分

Ritsuko Shimizu

[東京 6日 ロイター] - NTTデータグループ傘下のNTTデータの鈴木正範副社長は6日の会見で、全国銀行データ通信システム(全銀システム)の障害について「生成プログラムに不具合があったことが主たる原因。全銀ネットには報告済み」と述べ、再発防止の観点で全体のプロセスを俯瞰する形で全銀ネットと確認中だとした。

この生成プログラムの設計・製造は、NTTデータが行った。試験でなぜ不具合が発見できなかったかも含め、検証を行っている。

全銀システムは現在、銀行間手数料をゼロとする暫定的な運用を行っている。これを正常化するめどについては、鈴木副社長は「いつまでとは言えない。一刻も早くそういう状態に持っていきたい」と述べるにとどめた。

業績への影響について、NTTデータの佐々木裕社長は「現時点では見通せない状況だ。再発防止に向けた対策を最優先に進める」と述べた。

NTTデータグループでは社長直轄でタスクフォースを作り、今回の事案への本格対処、再発防止策の策定を行うとともに、今年度をめどに同社関連の重要システムの総点検を行うことを明らかにした。金融系の決済、勘定系などを中心に100―200のシステムが対象になる。

全銀システムは10月10日午前に障害を起こし、約48時間後の12日午前8時半に復旧した。7―9日の3連休に中継コンピューターの更新を実施した金融機関のうち、10の金融機関が影響を受け、他行宛ての振り込みなどに支障をきたした。また、これらの金融機関に宛てた振り込みにも遅延などが生じ、計506万件の取引に影響した。

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