テスラ、2.5万ユーロの車両を独工場で製造へ＝関係筋

米電気自動車（ＥＶ）大手テスラは、独ベルリン近郊の工場で１台２万５０００ユーロ（２万６８３７．５０ドル）の車両を製造する計画。関係筋が６日明らかにした。写真はベルリン近郊の工場で２０２２年８月撮影（２０２３年　ロイター／Annegret Hilse）

Victoria Waldersee

［ベルリン　６日　ロイター］ - 米電気自動車（ＥＶ）大手テスラは、独ベルリン近郊の工場で１台２万５０００ユーロ（２万６８３７．５０ドル）の車両を製造する計画。関係筋が６日明らかにした。

テスラ車の大衆化に向けた長期計画の一環。生産開始時期は不明。

イーロン・マスク最高経営責任者（ＣＥＯ）が３日に同工場を訪れ、２万５０００ユーロの車両を製造する計画を従業員に伝えたという。

同工場では現在、欧州で最も売れているＥＶ「モデルＹ」を生産している。

マスク氏は以前から手頃な価格のＥＶを製造する計画を示していたが、昨年、技術的にまだ難しく、計画を棚上げしたと述べていた。

ただ、関係筋が９月に明らかにしたところによると、テスラはプラットフォーム（車台）と呼ばれる複雑な車体下部のほぼ全てを一体成型する革新的な技術の実用化に近づいている。自動車の下部は約４００点の部品で構成されており、これが１つになればテスラは競合他社とのリードをさらに広げることになる。

テスラは３日、全従業員を対象に１１月から４％の賃上げを行うことも通知した。生産現場の従業員には来年２月から追加で年２５００ユーロを支給する。