1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

米国務長官の中東歴訪、ガザの人道的一時停戦巡る進展なし

ロイター / 2023年11月7日 5時21分

ブリンケン米国務長官は6日、トルコの首都アンカラを訪問し、フィダン外相と会談した。パレスチナ自治区ガザでの人道支援拡大のほか、イスラエルとガザを実効支配するイスラム組織ハマスの武力衝突拡大抑制に向けた取り組みが議題となった。ブリンケン氏とエルドアン大統領との会談は行われなかった。写真は11月6日、アンカラの空港で記者団の質問に答えるブリンケン国務長官(2023年 ロイター/Jonathan Ernst)

Simon Lewis

[アンカラ 6日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は6日、4日間の中東歴訪を終えた。パレスチナ自治区ガザへの人道支援拡大やイスラム組織ハマスが拉致した人質解放に向け、米国が目指す人道目的での攻撃一時停止への進展はほとんどなかった。

ブリンケン氏はこの日、トルコの首都アンカラを訪問し、フィダン外相と会談した。パレスチナ自治区ガザでの人道支援拡大のほか、イスラエルとガザを実効支配するイスラム組織ハマスの武力衝突拡大抑制に向けた取り組みが議題となった。

アンカラ出発前に空港で記者団に対し「人道支援の大幅な拡大や紛争が他地域に拡大するのを防ぐための取り組み、さらにイスラエルとパレスチナの永続的な和平のための条件整備について話し合った」と明らかにした。

米国務省当局者によると、ブリンケン氏とフィダン氏の会談は2時間半に及んだという。ブリンケン氏とトルコのエルドアン大統領との会談は行われなかった。エルドアン大統領は、米国による「イスラエルへの無制限の支援」を批判している。

トルコ外務省筋によると、フィダン氏はブリンケン氏に対し、ガザでの即時停戦宣言とともに、イスラエルが民間人を標的にしていることを阻止すべきと述べた。

これに対しブリンケン氏は、米国はガザへの支援拡大と人質解放に焦点を当てていることに変わりはないとした上で、人質解放には同地域の他の国々が重要な役割を果たすことができるとした。

ブリンケン氏とフィダン氏との会談時、外務省の建物の外には何十人もの人々が集まり、米のイスラエル支援に対する抗議活動を行った。

記者団から、中東歴訪で具体的進展はあったかと問われたブリンケン氏は、紛争の地域全体へのエスカレートを回避する取り組みに言及。「事態が悪化していないことが、進展の明らかな証拠である場合もある」と答えた。

また、米国はガザへの人道支援拡大に集中しており、民間人の犠牲を最小限に抑えるための措置についてイスラエルと協力し続けるとしたが、突破口がないことも認めた。

ブリンケン氏は週末にイスラエルを再訪している。停戦を求める世界的な声が高まる中、イスラエルのネタニヤフ首相は米国の要請をはねつけ、人質解放がない限り停戦はあり得ないと述べた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください