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NY市場サマリー(6日)株式小幅続伸、ドルが対ユーロで8週間ぶり安値、利回り上昇

ロイター / 2023年11月7日 7時26分

<為替> ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを終了したとの見方が強まり、ドルが一時対ユーロで約8週間ぶりの安値まで下落した。終盤にかけては持ち直した。

週内に予定されるパウエルFRB議長の講演では、先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)後、よりハト派的なトーンを維持するかどうかが焦点となる。

CIBCキャピタル・マーケッツでFX戦略の北米責任者を務めるビパン・ライ氏は、「先週の決定は全会一致だったとはいえ、パウエル議長の見解はあまり広く共有されていないと思われるため、ハト派とタカ派の間で乖離が見られるようになるのではないか」と述べた。

ドル指数は一時、9月20日以来の安値となる104.84まで下落した。終盤は0.13%高の105.19だった。

ユーロ/ドルは、9月13日以来の高値となる1.0756ドルまで上昇した。終盤は0.06%安の1.0723ドルとなった。

<債券> 米金融・債券市場では、国債利回りが上昇した。利回りは先週は大きく低下。今週は週内に実施される大規模な国債発行に十分な需要があるか注目されている。

財務省は7日に3年債(480億ドル)、8日に10年債(400億ドル)、9日に30年債(240億ドル)の入札を実施する。この日は1430億ドルの3カ月物と6カ月物の財務省証券の入札を実施し、いずれも堅調な需要がみられた。週内に実施される入札の総額は3230億ドルに上る。

市場関係者は、先週に利回りが大きく低下した後を受けた「譲歩」のような動きも出ていると指摘。レイモンド・ジェームズ(テネシー州メンフィス)の債券資本市場担当マネジング・ディレクター、エリス・ファイファー氏は「先週は利回りが大きく下げたが、週内に控えている国債発行を踏まえると、同じような流れが続くとは考えにくい」としている。

終盤の取引で10年債利回りは10.2ベーシスポイント(bp)上昇の4.659%。マッコーリー(ニューヨーク)のグローバル外為・金利ストラテジスト、ティエリー・ウィズマン氏は「10年債利回りはいずれは4%に戻る」との見方を示した。

30年債利回りは7.7bp上昇の4.829%。

<株式> 米国株式市場は小幅続伸して取引を終了した。金融政策の先行きを巡り、今週予定される米連邦準備理事会(FRB)当局者らによる発言を見極めたいとのムードが強かった。一連の国債入札の影響も注目されている。

先週は主要株価指数が週間で約1年ぶりの上昇率を記録。3日発表された10月の雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を下回ったことから、利上げ終了観測で米国債利回りが低下し、株式相場を支えた。

今週はパウエルFRB議長やニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁、ダラス地区連銀のローガン総裁などの発言が予定されており、政策の先行きについて明確な方向性が示されるかが焦点となる。

CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での金利据え置きの確率は90.4%となり、来年5月に少なくとも0.25%ポイントの利下げを決定する確率は50%を超えた。

ウェドブッシュ証券のシニアバイスプレジデント、スティーブン・マソッカ氏は、経済指標の内容にもよるが、FRB当局者がトーンを変えてくることはないだろうと予想。

この日は前週末のような買いの勢いが出ず、直近で上昇した銘柄の多くが反落したと指摘した。

それでも、ダウ工業株30種とS&P総合500種は6日続伸、ナスダック総合は7日続伸となった。

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、利益確定の売りに押され、3営業日ぶりに反落した。

前週末3日に発表された10月の米雇用統計では、非農業部門就業者数と平均時給の伸びが鈍化したほか、失業率も小幅上昇した。これが労働市場の軟化を示唆する内容と受け止められ、連邦準備理事会(FRB)による年内利上げ観測が後退。週末にイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘拡大を伝える主要なニュースがなかったことも重なり、リスク投資意欲が幾分持ち直す中、安全資産とされる金に利益確定の売りが台頭した。

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、主要産油国による供給削減方針の継続を受けて買いが優勢となり、反発した。

ロイターによると、石油輸出国機構(OPEC)の事実上の盟主、サウジアラビアのエネルギー省関係者は5日、現行の日量100万バレルの自主減産を12月も続けるとの声明を公表した。OPEC非加盟の有力産油国ロシアは日量30万バレルの輸出削減を年末まで続けると発表。さらに両国は12月に供給削減の規模拡大や延長などの見直しを行う考えを表明した。こうしたサウジとロシアの年末にかけての供給削減を巡る「鉄壁の合意」(市場関係者)を受けて、需給逼迫(ひっぱく)懸念が再燃する中、原油買いが先行し、相場は一時82ドル台まで上昇した。

ドル/円 NY終値 150.07/150.08

始値 149.61

高値 150.08

安値 149.61

ユーロ/ドル NY終値 1.0715/1.0719

始値 1.0751

高値 1.0754

安値 1.0717

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 89*04.50 4.8149%

前営業日終値 90*02.00 4.7520%

17時00分 93*31.50 4.6472%

10年債(指標銘柄)

前営業日終値 94*21.00 4.5580%

5年債(指標銘柄) 17時05分 101*07.75 4.5929%

前営業日終値 101*22.75 4.4880%

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*03.50 4.9407%

前営業日終値 100*10.00 4.8320%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 34095.86 +34.54 +0.10

前営業日終値 34061.32

ナスダック総合 13518.78 +40.50 +0.30

前営業日終値 13478.28

S&P総合500種 4365.98 +7.64 +0.18

前営業日終値 4358.34

COMEX金 12月限 1988.6 ‐10.6

前営業日終値 1999.2

COMEX銀 12月限 2323.4 ‐5.1

前営業日終値 2328.5

北海ブレント 1月限 85.18 +0.29

前営業日終値 84.89

米WTI先物 12月限 80.82 +0.31

前営業日終値 80.51

CRB商品指数 281.8852 +0.1192

前営業日終値 281.7660

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