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豪中銀、政策金利据え置き 追加利上げ排除せず

ロイター / 2024年2月6日 14時10分

 オーストラリア準備銀行(中央銀行)は6日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを市場の予想通り12年ぶり高水準の4.35%に据え置いた。シドニーで2017年3月撮影(2024年 ロイター/David Gray)

[シドニー 6日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)は6日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを市場の予想通り12年ぶり高水準の4.35%に据え置いた。

ただ、インフレ率が依然高すぎるとして、追加利上げは排除できないと表明した。物価圧力の低下を示すさらなる証拠が必要としている。

市場では、昨年第4・四半期のインフレ率が予想以上に鈍化したことを受けて、金利の据え置きが見込まれていた。

中銀は昨年11月に25ベーシスポイント(bp)の利上げを実施している。

発表を受け、追加利上げの可能性がわずかにあるとの見方から豪ドルは一時0.47%高の1豪ドル=0.6513米ドルに上昇。オーバーナイトでは11週間ぶりの安値となる0.6469米ドルを付けていた。3年債先物は5ティック下落し96.3。

中銀は声明で「最近の指標はインフレが鈍化していることを示しているが、インフレ率は依然として高い。理事会はインフレ率が持続的に目標レンジに向かうと確信する必要がある」と表明。

「インフレが合理的な期間内に目標に戻ることを最も確実にする金利の道筋はデータと今後のリスク評価次第だ。追加利上げの可能性は排除できない」と述べた。

ステート・ストリート・グローバル・マーケッツのアジア太平洋マクロ戦略責任者、ドワイフォー・エバンズ氏は「特に最近のインフレデータが軟調だったことを踏まえると、予想よりもややタカ派的なコメントだった」と指摘。

今後のより緩和的なスタンスを示唆する要因として消費鈍化や債務返済コスト上昇、雇用市場緩和の兆しに引き続き注目するとした。

中銀は2022年5月以降、インフレ抑制のため、425bpの利上げを実施。昨年第4・四半期のインフレ率は2年ぶり低水準の4.1%に鈍化したが、中銀の目標である2─3%を依然大幅に上回っている。

一方で、国内経済は鈍化しており、過熱していた労働市場にも緩みが出始めている。生活費の上昇と住宅ローンの高金利を背景に個人消費も低迷が続いている。

エコノミストの間では利下げは9月以降になるとの見方が多い。

年内に見込まれる利下げ幅も声明発表前の46bpから40bpに縮小した。

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