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マクドナルド一部敗訴、欧州で鶏肉の「ビッグマック」商標権失う

ロイター / 2024年6月6日 9時40分

6月5日、 米ファストフード大手マクドナルドの商標「ビッグマック」を巡り、アイルランドの同業スーパーマックが2017年に起こした裁判で、ルクセンブルクにある欧州一般裁判所はマクドナルドは鶏肉商品について、欧州でこの商標の占有権を持たないとする判決を下した。写真はマクドナルドのクリスピーチキン・サンドウィッチ。ニューヨークで2021年3月撮影(2024年 ロイター/Hilary Russ)

Foo Yun Chee

[ブリュッセル 5日 ロイター] - 米ファストフード大手マクドナルドの商標「ビッグマック」を巡り、アイルランドの同業スーパーマックが2017年に起こした裁判で、ルクセンブルクにある欧州一般裁判所は5日、マクドナルドは鶏肉商品について、欧州でこの商標の占有権を持たないとする判決を下した。スーパーマック側の部分的な勝訴となる。

マクドナルドは1996年、鶏肉を含む食肉製品および店舗での関連サービスについて「ビッグマック」を商品登録。スーパーマックはこれを無効とするよう申し立てた。

欧州連合知的財産庁(EUIPO)はスーパーマックの訴えを退け、牛肉もしくは鶏肉を使ったハンバーガーについてマクドナルドの商標を確認したが、スーパーマックは控訴していた。一般裁判所の判決は、マクドナルドの商標を一部無効化し、EUIPOの決定を修正した形だ。

一般裁判所の判事は、マクドナルドが欧州で、特定の商品とサービスについて5年間継続して商標の真正な使用をしていることを証明していないと指摘。「鶏肉商品に関して、マクドナルドは欧州連合(EU)におけるビッグマックの商標権を失う」と述べた。

1978年創業のスーパーマックは英国や欧州大陸への進出を模索している。創業者のパット・マクドナルド氏はラジオ番組で判決について「名字がマックの人全員にとっての大勝利だ」と語った。

マクドナルドは電子メールで、主に牛肉のハンバーガーに使用しているビッグマックの商標は今後も同社が利用可能であり、「チキンビッグマック」の販売も続けると説明した。

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