世界平均気温、直近1年間は過去最高 「気候地獄」と国連事務総長
ロイター / 2024年6月6日 13時32分
5月末までの1年間の世界の平均気温が産業革命前を1.63度上回り、1940年の記録開始以来で最高となったことが、欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」が5日発表した調査結果で明らかになった。スペイン南部マラガ近郊で2022年8月撮影(2024年 ロイター/Jon Nazca)
Kate Abnett
[ブリュッセル/ジュネーブ 5日 ロイター] - 5月末までの1年間の世界の平均気温が産業革命前を1.63度上回り、1940年の記録開始以来で最高となったことが、欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」が5日発表した調査結果で明らかになった。
科学者は、世界の気温が産業革命前の数十年間の平均より1.5度以上高くなると、取り返しの付かない異常な影響がもたらされると警告している。
これとは別に、国連の世界気象機関(WMO)の報告によると、今後5年間の少なくとも1年に、暦年単位で世界の平均気温が初めて産業革命前を1.5度以上上回る確率は80%と、昨年の66%から高まっている。
グテレス国連事務総長は同日、「世界環境デー」の演説でこうした調査結果を踏まえ、「気候地獄への高速道路から抜け出す出口ランプが必要だ」と発言。2030年までに世界の化石燃料生産を30%削減するべきだと訴えた。
グテレス氏は「1.5度を巡る闘いの決着は2020年代に付く」とも述べ、早急な対応の必要性を強調した。
この記事に関連するニュース
ランキング
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください