エヌビディアの需要、アナリストは楽観 生産遅れても影響限定的
ロイター / 2024年8月6日 10時58分
8月5日、アナリストは、米エヌビディアの人工知能(AI)向け次世代製品「ブラックウェル」の生産遅延に対する懸念は行き過ぎだとし、同社の収益や需要に大きな影響が及ぶことはないとの見方を示している。カリフォルニア州サンタクララで2022年撮影(2024年 ロイター/NVIDIA)
[5日 ロイター] - アナリストは、米エヌビディアの人工知能(AI)向け次世代製品「ブラックウェル」の生産遅延に対する懸念は行き過ぎだとし、同社の収益や需要に大きな影響が及ぶことはないとの見方を示している。
メディア報道によると、ブラックウェルは設計上の問題により当初計画より3カ月以上遅れる可能性があり、メタやアルファベット傘下のグーグル、マイクロソフトなどの顧客に影響を与える可能性があるという。
一方、バーンスタインのアナリスト、ステイシー・ラスゴン氏は5日付のメモで「主要ハイパースケーラー全てが設備投資見通しを拡充し続けており、需要増加が続いていることは明らかだ」とし、遅延が発生した場合にも同社の旧型製品「Grace Hopper」の売上がギャップを埋めるのに役立つとの見方を示した。
エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は5月にブラックウェルの最新シリーズを第2・四半期に出荷すると明らかにした。
また、TDコーウェンのアナリストは、多少の遅延があったとしても「ファームウエアやプラットフォームのアップデートによって解決される可能性が高い」と述べた。
AI向け半導体の供給は台湾積体電路製造(TSMC)などの受託生産会社が複雑な技術に対応して生産能力を拡大するのに苦慮しているため、制約が続いている。
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