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TOPIX採用企業の今期純利益0.7%増、外部環境次第で下振れも=SMBC日興集計

ロイター / 2024年8月6日 17時3分

 8月6日、SMBC日興証券の集計によると、TOPIXを構成する3月決算企業の2025年3月期の通期純利益予想は前年比0.7%増の49兆3440億円で、過去最高を更新するペースとなっている。都内のSMBC日興証券本社で2017年12月撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 6日 ロイター] - SMBC日興証券の集計によると、TOPIXを構成する3月決算企業の2025年3月期の通期純利益予想は前年比0.7%増の49兆3440億円で、過去最高を更新するペースとなっている。ただ、第2・四半期以降の為替動向やマクロ環境次第では下振れ、過去最高益は未達となる可能性がある。

5日までの発表分(614社、開示率43.2%)に、今後発表する企業の従来予想を加味して試算した。SMBC日興証券株式調査部の安田光氏は「マクロ環境が改善していけば、その分の効果はこれから会社予想に織り込まれるので、増益着地になる可能性がある。想定為替レートやマクロ環境の変動に注意をしていきたい」と話す。

5日までの開示分の集計では、前年比3.0%減。金融を除くと5.7%減となる。内訳は、製造業が同6.5%減、非製造業は同4.6%減。純利益ベースの会社予想で上方修正を発表したのは51社で、下方修正は6社だった。

マイナスに寄与する電気・ガスは前年に燃料価格の下落などで高水準であった反動が、自動車などの輸送用機器は、半導体不足の解消や値上げ効果で大幅な増益率となった前年の反動がある。半面、銀行は貸出金残高の増加や国内外の利ザヤ改善などを追い風にプラスに寄与。黒字転換を達成する化学、運賃の上昇の恩恵を受ける海運もプラスに寄与する。

SMBC日興証券の安田氏は、世界の景気減速と急速な円高進行などを今期のリスク要因として挙げている。外部環境が変わり、為替のトレンドが円安一辺倒ではなくなってきたとして「内需セクターがどれだけ業績を伸ばし、株価上昇に寄与していけるかも重要」と話す。

2024年4―6月期実績の純利益は3.0%増で、進捗率は30.6%となっている。金融を除けば0.7%減。内訳は製造業が2.7%増、非製造業は4.6%減。

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