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ウクライナ勝利ならロシア「政変」も、支援継続が重要=専門家

ロイター / 2024年8月7日 5時39分

米国とロシアなど7カ国が今月1日に実施した大規模な身柄交換について、専門家はロシアのプーチン体制が変化したわけではなく、今後もこうした進展が続くと楽観視してはならないと慎重な見方を示した。提供写真。モスクワのブヌーコボ国際空港で1日撮影(2024年 ロイター/Sputnik/Mikhail Voskresensky/Pool via REUTERS)

Ayako Hirokami

[6日 ロイター] - 米国とロシアなど7カ国が今月1日に実施した大規模な身柄交換について、専門家はロシアのプーチン体制が変化したわけではなく、今後もこうした進展が続くと楽観視してはならないと慎重な見方を示した。

同時に、ウクライナが軍事的に勝利すればロシアで「深刻な政治的な変化」が起こる可能性があるとし、西側諸国のウクライナ支援継続が鍵になるとの考えを示した。

米国の駐ウクライナ大使を務めたジョン・ハーブスト氏は、米国のシンクタンク、アトランティック・カウンシルが5日に開催したイベントで、プーチン大統領の最大の目的は、ドイツで終身刑を受け服役していた連邦保安局(FSB)のワジム・クラシコフ工作員を取り戻すことだったと指摘。ベラルーシがテロ活動などに関与した罪でドイツ人男性に死刑判決を下したことを受け、ドイツが動いたことで、今回の身柄交換の扉が「突然」開かれたと述べた。

ただ、今回のような交換を今後も実現させるには、プーチン氏がどうしても取り返したいと考えるクラシコフ工作員のような人物を西側が確保しなければならないと語った。

ロシアの元野党政治家、レオニード・ゴズマン氏は同じイベントで、プーチン大統領が自身の命令で動いていたクラシコフ工作員を取り戻せなければ、FSBを含む治安機関の信頼を失う恐れがあったため、今回の交換はプーチン氏にとって「論理的で合理的」な行動だったと述べた。

同時に、プーチン氏を「取引できる相手」とは認識すべきではないと言及。「プーチン氏はパートナーになる人物ではない。打ち負かさなければならない相手だ」と語った。

今回の身柄交換で、反逆罪などで禁錮25年の有罪判決を受け服役していたロシアの反政権活動家、ウラジーミル・カラムルザ氏も釈放された。カラムルザ氏は刑務所で執筆し米紙ワシントン・ポストに掲載されたコラムで今年のピュリツァー賞を受賞。そのうちの1本で「ロシアの政治的変化はいつも突然訪れる」とし、「こうした変化につながる一連のイベントは、2022年2月のウクライナ全面侵攻開始をもって、プーチン政権自身によって開始された」と述べていた。

ゴズマン氏も「チャンスはウクライナにある」とし、「ウクライナがクリミアを奪還すれば、プーチン政権は終わる」と言及。ウクライナ支援を継続する重要性を訴えた。

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